今日は、やや同業者向けにはなるが「大手と差別化できそうな個所が、ついにクッキリ見えた」という話を記しておきたい。
とはいえ前提として、これは僕自身が直接その現場を見たわけではなく、あくまで当事者(生徒)の感想を元にしている点は、あらかじめご承知いただきたい。

さて。現在、うちの塾に通うある生徒が、大手の某塾と掛け持ちしている。夏季講習シーズンなのもあり、僕はシンプルに「そこで何をやっているのか」が気になっていた。
というのもその大手塾では、とにかくキャッチーで強い言葉を使った講座が複数展開されており、外から見る分には「よくわからんが何かすごそうだ」と感じていたからだ。
そんなに僕らがやっていることとクオリティが違うのだろうか?それとも圧倒的な資本力によって、近未来なツールを導入しているということなのだろうか?
純粋な好奇心から、生徒に次々と質問してしまった。だが、実際に話を聞くと、想像とは結構違う中身だったことに、僕は驚きを覚えた。今日は以下、そんな話である。
ハロー効果なのか、それとも…?

一つ目の講座は、問題プリントを大量に配布し、時間を測って解かせ、丸つけをして、はい次・・という流れを繰り返す形式だったという。
もちろんその間に簡単な解説などは挟まれるとは思うのだが、その生徒の口調には、「~”だけ”です」という風に、何かしらの物足りなさが滲み出ていたのを感じた。
それを、「いわば門外不出の特別講座」のような名前・キャッチコピーで売りだして、しかもそれで繁盛しているのかと思うと、率直に驚かされてしまった。
もう一つの講座については、コンプラ上詳細を明かしにくいが、「ぶっちゃけそれって可能なのか?」と思えるような目標を掲げていた。
だが、実際にはどうやら、「夏休みの最初の10日間で宿題を終わらせて、入試対策に取り組むため、教室に缶詰状態で終わらせる」といった感じの内容であった。
つまり監視付きの自習なのだが、そのコンテンツを“めちゃくちゃ凄そうな名称”で売っているという事実に、僕は二度目の衝撃を受けた。(実際どれだけ売れているかは不明)
もちろん、缶詰も演習も、それら自体が極めて有用であることは一概に否定しないが、
「え、それで人集まるの・・?」という気持ちにもなってしまう。
しかし、だからこそ学べる点に目を向けるべきだと思っている。嫉妬はするだけ負けなのだ。そこから何かしらのヒントを抽出することが一番有益なのである。
その方法・方針を、僕の塾に当てはめてみる。きっと、僕たちが同じことをやっても、まず売れないだろう。なぜなら、「大手だから」という前提条件が必要だからだ。
全国的な認知とブランド力があり、Google広告やネットチラシでも頻繁に目にする存在であれば、保護者としては「そこがやってる”なら”安心だろう」と思うのが当然だ。
つまり、大手が売っているのは「中身」”だけ”ではなく、「安心感」そのものなのである。信頼と言い換えても、ブランドと評してもいい。同じことだ。
もちろん、個人塾がそこに同じ土俵で挑んではいけない。むしろ、大手が選ばれる可能性を高めるだけだ。どこも同じなら知っているところを選ぶに決まっている。
だから考えるべきは、大手にも負けない「安心感」を、どう築くかという一点である。しかもそれは、マスに訴えるような類のものでは無く、少数にぶっ刺さるものがいい。
そしてその方法を考えたとき、僕にとって一つ、「これだ」というものにすぐ思い至った。それは「言葉」、そしてそれを用いた「発信力」だ。
写真と文章。この塾がどういう場であり、誰がどんな思いで動いているかを“徹底的に言語化”して伝える。
中身を近隣の塾の中で圧倒的透明度で可視化することで、「ここは任せられる」と思ってもらえるようにする。
その戦い方こそが、僕が取るべき突破口であり、かつ自分自身の武器であると強く認識している。
もちろん、これがいわゆる「会心の一撃」みたいな突破口になるとは思わない。しかしやはり、「どこで勝つか」が明確になったという点で、非常に大きな発見だったと思う。
ということで、今日はこの辺で。