国語
今年度から始まる新しい大学入試の共通テストについて、試行調査と予想問題をある程度解き終わったところである。(英語だけだけど) www.dnc.ac.jp 英語が頭からケツまで全部長文となったことは有名だろうが、ジャンルまで広くなり、問われ方もトリッキーにな…
たまに作文の指導もする。持論だが、作文が上手くなりたければ、書くんじゃなく模範をいっぱい読む方が早い。 理由は、自分でがむしゃらに書いても、経験値が足りなければ誤ったフォームで素振りを繰り返すような愚行に近くなるためだ。 そして、マズいこと…
『読解力』とか『国語力』とか、『論理的思考力』の質問は非常に数多く受ける。ちなみに、圧倒的に保護者側から相談が来ることが多い。 聞けば、読解力が無いとは、テストで点が取れないという文脈で言われていることが大半であり、つまりほぼ全て、点の取り…
『読解問題』が苦手な生徒は多い。 その原因は無茶苦茶複雑で、一言で言うのは難しいのだが・・・。 僕は最近、『拾えている情報が少なすぎること』が原因だと考えている。どういうことか、例を挙げてみよう。 例えば、『今日は月曜日です』という意味の英文なら…
僕はあまり小説を読まないのは何度か書いてきたことだが、当然人生においてゼロではない。ハマったそれも、いくつかある。 例えば、『竜馬がゆく』とか『坂の上の雲』、『世に棲む日日』はちゃんと全部読んだし、『天地明察』とか『はなとゆめ』、『親鸞』も…
教科書本文から入試まで、毎日色んな読解問題に触れているが、その内容を長期で記憶しているモノはあんまりない。 ふと思い返せば、小中学校の時の教科書本文も、実はあんまり記憶に残っていない。全力で思い出してみたが、『ポディマ・ハッタヤさん』という…
最近毎朝、『死ぬこと以外かすり傷』という本を読み返している。 死ぬこと以外かすり傷 [ 箕輪厚介 ] posted with カエレバ そこには、『インフルエンサー』という言葉が繰り返し登場し、その重要性が強く説かれている。 『インフルエンサー』とは、簡単に言…
詳しくはぼかすが、最近小学校低学年の子の国語を指導するようになった。 ―しかし頭が痛いことに、その子は国語が結構苦手であり、かつなかなかその間違いも直らない状態が続いている。 例えば、『なぜですか?』と聞かれても、『~から』で答えを結べないと…
今日はスーパー手前味噌。 大学受験時は現代文もまぁまぁ得意で、実はセンターで8割ちょい得点している。(その代わり漢文が大爆死) そういうのもあり、普段は国語の指導も担当しているモノの、僕は【味読】【熟読】とかいった抽象的なものが全然合わないため…
最近意識して、時たま授業に盛り込むことがある。 それは『間違い探し』である。 要は、今までの授業で教えた文法や知識を使った教材を用意し、それをわざと間違えたプリントを作り、それのどこがどうおかしいかを、生徒に指摘させるのだ。 これは広義のアク…
『小説』や『物語』が受験に問われることについて、疑問を呈する生徒は多い。 聞けば、『ただの趣味なのに、なんで?』とか、『普段から小説が好きな人の方が圧倒的に有利じゃん!』とか、まぁそんなである。 さて。 僕自身は『物語を通じて人間としての深み…
『読書』をすると、人生において色々恩恵があることは間違いなさげだ。これは主観的にもそう思うし、何なら研究でもそれが示唆されているという。 yuchrszk.blogspot.com 一応僕自身も本を読むっちゃ読むが、本を読むことの意義を履き違えた人のコメントを聞…
頭痛は治ったが、ダルさだけが見事に残り、やっぱり少ししんどい。 そんなワケなので、今日も素直に短編で記事を書いておく。 今回のテーマは、ぶっちゃけ大人になった今でも『やる価値』を見いだせないカリキュラムについて、『どうなんすかね』という意思…
僕は『一石二鳥』という言葉が好きで、できれば一粒で二度美味しい状態で毎日生きたいと考えている程だ。 だからか、自分が『これはお得だった!』と思った本については、すごく色濃く覚えている。それこそ、人にむっちゃ推したいほどに。 ってことで今日は…
どうもおはようございます。 今この記事はですね、パソコンの前に座ってカタカタと打ち込んだものではなく、実家に帰省する車の運転の途中で携帯に吹き込み、アプリで文字に起こしたものです。 昔からずっとですね、同乗者がいない限りはドライブって不毛だ…
羽生善治氏の著作が好きだ。(棋風とかは素人すぎてよくわからない) 大局観 自分と闘って負けない心 (角川新書) [ 羽生 善治 ] posted with カエレバ 今日は何度も読んだ『決断力』ではなく、まだ3~4回目くらいの再読となる『大局観』について、特に生徒に…
皆さんは文章題は得意だろうか。 この能力は鍛えるのが非常に難しく、ぶっちゃけ『地頭の良さ!』で片付けられることが多い。だが、そんな単純にスッパリと切り捨てて良いのだろうか。 そう思って調べてみると、少し古いが面白い論文を発見した。(R) 内容を…
コロナの裏で、このニュースが話題になっている。 www3.nhk.or.jp 色んなインフルエンサーがこれについてNoを突き付けているため、『なんかよくわからんけどヤバイ』という認識の方も非常に多いと思う。(僕もですが) しかし、今日はこの内容について解説・・な…
国語とはセンスで解くものだという価値観は相変わらず根強い。実際にそれができるのは一部の天才だけなので、最初から勉強をしない生徒もまた、多い。 ただ、国語はセンスで"解く"ものではないのだが、センスの"有無"は別問題だと感じる。 あるなら得意科目…
僕は『勉強』そのものより、『勉強』を通じて有用なスキルの習得を生徒には意識してほしいと考えているのだが、最近思うその最たるものは『とりあえずの挑戦』だ。 言葉にするのは簡単だが、この辺は『得られたフィードバックを即活かす力』とか、『自己肯定…
僕の住む県では、最近正式に休校の延長が決定となった。となれば、お子様の自学の様子を目にする機会は、また延びて増えることとなる。 だが、よくよく考えれば、『成績が伸びる自学、伸びない自学』は何が違うのか、意外とそれはつかみどころがない話ではな…
『難問』『応用』『発展』といったフレーズが付いている問題に、あなたは、そしてあなたが受け持つ生徒は、どういう感想を抱くだろうか。 僕は正直、『めんどくせぇ』とか、『できなくてもいいか』とか、『部分点をねーらお』という、エスケープの術を考えて…
今日は何か自己矛盾を起こしそうなテーマについて書いてみる。 僕自身は21歳の頃から急に読書に目覚め、以来起きてすぐと寝る前に、ほぼ必ずパラパラと読書するようになった変態だ。 このブログでも何度か読書感想文(笑)を書いたことがあるので、僕が相当な…
大学入試の『共通テスト』の予想問題が書店にずらりと並んでいるが、それを読まれた方はいるだろうか。 大学入学共通テスト 英語[リーディング]予想問題集 [ 宮下 卓也 ] posted with カエレバ こと英語に際しては、問題形式が大きく変わり、筆記の(ほぼ)…
コロナの影響からか、最近あちこちで『感情むき出し』のコメントが目立つ気がする。 (載せるまでもないくらい多いので割愛) こういうのを見ていると、講師という仕事柄、『こんな世の中だし、生徒にどんなスキルが必要か』をついつい考えてしまう。 そして今…
今回、この記事を拝読し、その内容に『はっ!』と気付かされることがあった。 taishiowawa.hatenablog.com 『あ!俺も気付かん間に、俺がちょっとディスってた思考に染まりつつある!』 というものだ。簡単に言えば、 ①特にソースも調べず、感情論でがなり立…
最近、この本をまた読み始めた。 数学で解ける人生の損得 /宝島社/志田晶 posted with カエレバ 要約できるほど読み込んではいないが、とりあえず『数学は、知識を道具に思考を重ねること』『合理的思考力を養う科目である』というのはすごく伝わる。 そして…
今日は完全なる独り言。 『国語が苦手』という生徒はどうしても一定数居るのだが、先天的なハンデを感じるのは、ほとんどいない。 この差は何かというと、『読んで楽しむ』のとは違い、『解いて答える』にはある種の型が存在するので、単純にそれの習熟度の…
ついにこの名著を読了した。 途中何度か挫けそうになったが、わからないところは日を改めてチャレンジしたり、他のネットや参考書の意見を参考にしたりして、何とかたどり着いた感じ。 もちろん『学習』においても皆さんにお伝えしたい情報は多々あるのだが…
以前紹介した手前、この名著を頭から読み直している最中だ。 論理トレーニング101題 [ 野矢茂樹 ] posted with カエレバ 『論理』というアバウトな力を実践的に高めていく方法論や解説がぎっっしりと詰まっており、毎日頭をぱんぱんにしながら何とか食らいつ…